軽井沢 星野エリア ピッキオ
ピッキオ「野鳥の森ネイチャーウォッチング」
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「野鳥の森ネイチャーウォッチング」概略
ピッキオ「野鳥の森ネイチャーウォッチング」は、軽井沢野鳥の森の大きな看板から参加者約15名でスタートしました。森の入口付近には大きな
オニグルミ、
カラマツ、
トチノキ
がありました。
ピッキオ ムササビ巣箱
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ピッキオ シジュウカラ巣箱
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小瀬林道を直進
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アカゲラ休憩所方面に右折
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雑木林の遊歩道に入る
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ピッキオ専用の脇道へ
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ツキノワグマの爪痕
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アカゲラの巣穴(未完成)
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広場に出て、ノリウツギ
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広場に出て、
ノリウツギ
や
ダイコンソウ
を観察し、ドングリ池に到達しました。ドングリ池にはアメンボ、オタマジャクシ、ハリガネムシがいました。また、池に張り出している木には、トビケラの卵(透明な塊)が産み付けられていました。
ドングリ池に到達
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ドングリ池 ハリガネムシ
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ドングリ池 トビケラ卵
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その後、信濃川の源流に沿って、遊歩道があり、そこを進みました。 シシウド
や
ソバナ
の花が綺麗に咲いていました。
遊歩道を進むと源流が
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信濃川の源流
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タヌキ等のケノモ道
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さらに遊歩道を進む
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ソバナの説明を聞く
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遊歩道からピッキオセンター
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ムササビの生態
ピッキオでは野鳥の森のいくつかの木にムササビの巣箱を設置しています。小瀬林道沿いの巣箱にはカメラが仕掛けられていて、インストラクターがスマホを接続すると、中にいるムササビの様子がわかります。この日は2匹のムササビがいるのを観察できました。
ピッキオ ムササビ巣箱
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ムササビ巣箱から線が
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線に接続して巣箱を覗き見
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また、遊歩道に落ちている葉の中から、ムササビがかじった葉を探しました。ムササビは、写真のように葉の先端だけをかじります。
ピッキオ ムササビ巣箱
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ムササビが食べた葉(食痕)
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ムササビが食べた葉(食痕)
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ツキノワグマの生態
野鳥の森にはツキノワグマが生息しています。森には生息している痕跡が残されていました。木に登ったとき(降りたとき)の爪痕がありました。木はサクラで、サクランボを食べるために登ったようです。また、写真の木の株は、蟻の巣があったもので、クマが蟻を食べるために掘り返したものとのことです。
ツキノワグマの爪痕
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ツキノワグマの爪痕
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ツキノワグマが蟻の巣を掘る
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ザトウムシ(座頭虫)
ザトウムシは、豆に針金のような長い足をつけたような独特の姿をしています。クモに似ていますが、ザトウムシはクモ綱ザトウムシ目×××ザトウムシ科、クモはクモ綱クモ目×××クモ科になり、違うグループです。
ザトウムシ
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ザトウムシ
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スジコガネ
スジコガネは、コウチュウ目コガネムシ科の昆虫で、左右の上翅に縦筋が入っています。成虫の出現期は7月から8月になります。
スジコガネ
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スジコガネ
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ハマキ蛾が巻いた葉
ハマキ蛾は、鱗翅(りんし)目ハマキガ科の昆虫の総称です。ハマキ蛾の幼虫は、写真のように葉を巻いたりして中に住みます。
ハマキ蛾が巻いた葉
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ハマキ蛾が巻いた葉
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ハマキ蛾が巻いた葉
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オニグルミ(鬼胡桃):クルミ科クルミ属
森の入口付近に大きなオニグルミの木があり、クルミの実を房状につけていました。まだ、完熟には早いようですが落下しているものがありました。
クルミの実は、リスやネズミの食料としても重要です。リスとネズミでは、クルミの割り方(食べ方)が違います。リスはクルミの縫合線先端から削っていき、隙間ができるとそこに歯を差し込み、歯の向きを少し変えることで、テコの原理で開けて食べますが、ネズミは実の両横から歯で穴を開けて食べるそうです。
カラマツ(落葉松、唐松):マツ科カラマツ属
カラマツは、軽井沢を代表する樹木で、針葉樹ですが落葉する落葉針葉樹です。秋には葉が黄色く色づき、褐色の冬芽を残して落葉します。
トチノキ(栃の木):ムクロジ科トチノキ属
トチノキは、落葉広葉樹で「マロニエ」とも呼ばれています。写真のトチノキは、一部紅葉が始まっていました。トチノキの特徴は、大木に成長し、葉も非常に大きく長い葉柄と5〜7枚の小葉から構成されています。
トチの実(種子)は、大きさ、艶、形ともにクリに似ていますが、色が濃く、球状をしています。
ミツバウツギ(三葉空木):ミツバウツギ科ミツバウツギ属
ミツバウツギの名前は、葉が写真のように3枚(三つ葉)で、茎の中が空洞だからウツギ(空木)ということに由来しています。白い花が5月〜6月に枝先に円錐花序をなして咲きます。果実は、写真のように偏平で先の尖った軍配のような形をしています。
ミツバウツギの実
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ミツバウツギの葉
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ミツバウツギの木
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フシグロセンノウ(節黒仙翁):ナデシコ科センノウ属
名前を覚えずらい花ですが漢字を見ると記憶できます。名前は、茎の節が黒褐色になることに由来しています。花期は7月から10月頃で、蛍光オレンジ色の花を分枝した茎の先にまばらに数個付けます。この花にはアゲハ蝶が蜜を吸いにきます。
フシグロセンノウ
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フシグロセンノウ
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フシグロセンノウ
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ソバナ(岨菜):キキョウ科ツリガネニンジン属
花期は8月から9月頃で、青紫色の円錐状に近い鐘形の花を咲かせます。とても可憐で綺麗な花でした。名前は、切り立った険しいところという意味のそま(岨)に生えることに由来しています。
マムシグサ(蝮草):サトイモ科テンナンショウ属
サトイモ科の多年草で有毒植物です。果実がトウモロコシに似た形状で、この時期は写真のように黄緑ですが、秋には橙色から赤色に熟します。名前は、茎が紫褐色のまだらな模様がマムシに似ているとことに由来しています。
クサアジサイ(草紫陽花):アジサイ科クサアジサイ属
名前は、アジサイのような花が咲く草本(クサ)であることに由来しています。アジサイ科ですが属がクサアジサイになります。アジサイの花が終わった夏の薄暗い林で咲いています。
ノリウツギ(糊空木):アジサイ科アジサイ属
樹木ですが、先端がやや倒れて他の木により掛かり、つる植物のように見えることがあります。花期は7月から9月になります。名前は、和紙をすく際の糊(ノリ)に利用し、茎に空洞(スポンジ状)があることに由来しています。
ヤマアジサイ(山紫陽花):アジサイ科アジサイ属
野鳥の森には色々なアジサイ科の植物が生育していますが、この日は、ヤマアジサイを色々なところで見かけました。山中の沢で、よく見られることから、サワアジサイとも呼ばれることがあります。
シシウド(獅子独活):セリ目セリ科シシウド属
花期は8月から11月頃で、白い花を付けます。花の塊が幾何学模様に見えてとても綺麗な花でした。名前は、冬場にイノシシが根を掘り返して食べることに由来しています。
シシウド
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シシウド
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ヒヨドリバナ(鵯花):キク科ヒヨドリバナ属
花期は8月から10月頃で、白い花を付けます。草原や渓流沿いなどの日当たりの良い場所に自生しています。名前は、ヒヨドリが鳴く頃に開花することに由来しています。
ヨメナ(嫁菜)の仲間:キク科の多年草
ヨメナはキク科の多年草で秋に薄紫か白い花をつけ、数多くの種類があります。写真左が今回出会ったヨメナですが名前が不明です。参考のため星野エリアのホテルブレストンコートで出会ったヨメナの仲間のノコンギクとユウガギクを掲載します。
※Webをご覧になった方から「花弁が欠けたように見えることからシラヤマギク(キク科シオン属)じゃないか」とご連絡をいただきました。
ダイコンソウ(大根草):バラ科ダイコンソウ属
花期は7月から8月頃で、黄色い花を付けます。花びらの数がバラ科の特徴である5枚です。コンペイトウに髭を生やしたような実をつけます。名前は、葉が大根に似ていることに由来していますが、葉の全体が似ているわけではなく、根生葉(根から出ているように見える葉)が大根に似ています。
キツネノボタン(狐の牡丹):キンポウゲ科キンポウゲ属
花期は5月から7月頃で、黄色い5弁の花を付けます。見た目がダイコンソウにとても似ています。キツネノボタンは、花びらの形が少し細く、実の形がよりコンペイトウに似ています(髭がありません)。実の形からコンペイトウグサと呼ばれることもあります。
キツネノボタン
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キツネノボタン
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キオン(黄苑):キク科キオン属
花期は8月から9月頃で、黄色い花を付けます。この時期の黄色い花を付けるオミナエシ、オオアワダチソウ、アキノキリンソウと並ぶ代表的な野草です。名前は、シオン(紫苑)の花が紫に対して、黄色であることに由来しています。
ミズヒキ(水引):タデ科イヌタデ属
名前は、紅白に見える花序(かじょ:枝上における花の配列状態のこと)が水引に似ていることに由来しています。花期は8月から11月頃で、花の色が上半分は赤色、下半分は白色です。
ミズヒキ
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ミズヒキ
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キンミズヒキ(金水引):バラ科キンミズヒキ属
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